久々のプレイ感想です。


『沙都子のスペシャルトラップワーク』


ひぐらしのなく頃に」を題材にしたシナリオ。
ごっこの鬼になった沙都子は圭一達から逃げ延びるべく、トラップを張って相手を出し抜くことに…って内容です。



かなり凄いです、主にインクル関連。
作りこまれたシステムの数々にちゃんとデザインも凝られてて一つのゲームとしても良く出来ています。
こういうSRCでは無いものとみなされてるデザイン部分を作りこんでる作品は非常に好感が持てます。
市販ゲームっぽいしっかりしたシステム演出でありながらしっかり軽いですし。
メニューでカーソルを合わせると何か音がなるような細かい配慮もされてます。
こういうピッピとかプヨとか音が鳴るだけで、カーソル当ててて非常に気持ち良かったり。
あ、カーソル当てると枠が出るのも良い感じです。


セーブが独特で、このセーブ方法は理想。
この「続きから」とか、カーソル当てると枠が出るのとか、会話パートの自動時改行とか凄く真似したくなりました。
インクル系は技術提供してもらいたいぐらいw


で、ゲーム本編はというと、敵をトラップにはめて連鎖させるもの。
遊戯王等のカードゲームもそうですが、トラップで敵をはめるのは楽しいもんです。
ただ、マップに無駄なスペースが多いかな〜と。
トラップ主軸なので、もうちょっとマップを狭くするか、動きを制限するようなポイントを設けたほうがいいかなと思ったりします。
あと、クリア方法が限定されてるので、プレイスタイルに幅がない。
早い話、プレイの順序が決まっているようなもんです。いわゆるパズルですね。
あまり何度もプレイするのに向いてない気がします。


会話パートは原作キャラのままって感じですね。
元が元だからか、特にこの成り行きも問題なしw
表情があって、アイコンが振動したりと地味に捻られてるのもまた好感。


SRCというと、ストーリーと戦闘バランスばかりが見られがちですが、この作品はむしろそれ以外の部分に魅力があります。
タイトル絵や背景、画像文字の数々…。
一度もウインドウが下りない、一切Hideが使われてなかったり…って、インターミッションすらないんですけどね。
本当に細かいところにも配慮が施されてます。


グランジスや残響NOISE等もそうですが、ビジュアル面にも捻りがあるものの方が好きなようです、私は。
こういったものに個性やこだわりを感じるというか…。
やっぱ見た目って大事ですよ。