kanariya022006-04-17

今回はシナリオ作成ネタで一つ。
ラストバトルというものを取り扱ってみます。


物語においてかなり大事なものです、ラストバトルは。
作るうえでも大事です、ここをを決めておいてストーリーを考えていっても良いぐらいです。


ラストバトルとはその名のとおり、最後の戦いなわけですが、様々な要素が詰まっています。
今まで繰り広げられてきた因縁、想いがこの戦いにギッシリと込められるわけです。
ラストなため、次も無くこれで決着。
だから、今までの伏せもしっかりと明かされた上で、全力でぶつかり合います。
敵は黒幕や宿敵。最強の敵を相手に大激戦を繰り広げる。
こちらはかつて無い苦戦を強いられ、それでも仲間と手を合わせ、全ての思いを込めて立ち向かう。


戦いで最も燃えさせなければならないバトルです。
ただ、主人公が勝つのが当たり前なわけで、読む側見る側もそれが前もって予測できてしまうんですよね。
負ければ世界滅亡とかってのも多いし。


いかにラスボスを強く見せるか、物語を楽しませるポイントを用意するかが問題なわけです。
ただ、味方全員勢ぞろいでラスボスと対面、激闘の末、友情パワーで勝利…とかだとあまり盛り上がりません。


また、最終決戦地、場所というものも大切です。
できれば作品のテーマにもなり得る場所がいいですね。
安易に異次元行ったり、よく分からん森で戦ったりってのではいまいちです。


3部構成のゴー姫だとラストバトルは2回繰り広げられてます。
第1部で王都。第2部では大空での闘いです。
王都は、リン姫の住まいし国で、決戦地がリン姫に絶望と後悔を与える存在となっています。
ゴーレム姫というタイトルで姫と付くぐらいお姫様であることをアピールしてる作品なので、王都をラストにしようと思ったんですが、最終決戦地としてはかなり相応しいものでは無いでしょうか?
第2部のリオ・パレス戦は大空です。
これは最強のセラ、もとい最強の天使達の戦いということで舞台を大空としています。
今の戦場はまだ空の高い場所程度ですが、もっともっと上空、雲の上まで上がっていく予定。
リオ・パレス戦は空中要塞内での戦闘がほとんどで、そらに戦闘が加速させる意味合いで、要塞外へと場所を移した…そんな考えもあります。


と、こんな感じで最後の決戦地は非常に大事です。
もし、第1部のラストが王都でなく、どっか適当な山とかなら激的な展開も作れません。


また、メンバー入れ替えとかあるといいですね。
第1部だと、味方はリン姫、コリンだったのがコリンが死に、キサラが加わり、最後にリン姫がパワーアップとメンツが変わります。
第2部だと、エスタとシルフィの一騎打ちで始まり、途中お互いハイパーモード化、そしてリン姫乱入とこちらも色々変貌を見せます。
こういった入れ替わり、増減があると単なる力比べなバトルからも抜け出すことが出来ます。


ゴー姫ではこのラストバトルのためにそれまでの戦いがあるってぐらいの展開です。
全てはこの戦いのために。
途中用意された様々な伏せもここで発揮されますしね。


物語は起承転結とありますが、このラストバトルのある結は早い段階で決めておくといいですね。
もう、起の次ぐらいに決めてもいいでしょう。
これが決まっていると承転も考えやすいです。
このラストバトルのための伏せとして仕組みを考えられるのですから。


ってなわけで、フロア大戦参戦作品作者さんもそうで無いシナリオ描きさんも、この場面はあらかじめ考えておくべきをお勧めします。
ほとんどの作品のストーリー制作がまだ順調じゃないみたいですが、このラストバトルだけでも考えておくと、こちら側も内容考えやすいですから。