kanariya022006-04-14

今回は前のゴーレムの戦闘スタイルに続けて、セラの戦闘スタイルについてです。


セラの戦い方なんですが、まず今回は相手も同じヘヴンズクラスの魔法使いであったと仮定します。
理由は簡単で、そうじゃないと本気出さないからです。
セラもといヘヴンズクラスの魔法使いってのは魔法使いから化け物扱いされるほど強いです。
故に、彼女達がそこらの魔法使いと戦うことになったら手を抜いて戦います。
でないと、100%死にますから。
火の魔法が得意なキサラですが、水の魔法使っても敵を一蹴できるわけで、戦闘スタイルの検証にはなりえません。
ので、全力を出して戦える敵、ヘヴンズクラスを相手にすると仮定します。
ただ、セラは普通本気を出さないといけない場合、ゴーレムを出します。
ゴーレムは召喚可能でいつでも呼び出せるわけで、わざわざやられるかもしれない相手にゴーレムを封じて戦う人もいませんので。


まぁ、こうやって説明するとあれですね。
弱い相手には手加減し、強い相手にはゴーレムを使い…セラが本気で戦うってことは普通ないですね。
今回はゴーレム持ってないもの(ゴーレムがない者をセラとは呼べませんが)と思ってください。
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まず、セラ達は魔法を全身に張り巡らせて、肉体強化します。筋肉等に変化はありません。
ただ、身体が若干光に包まれた感じになるぐらいです。
これは単に運動性を挙げるだけでなく、敵の攻撃も遮断するといった意味合いがあります。
といっても、微々たる物ですけどね。
セラはおろか上級魔法使いの攻撃すらも防げないほどで、相手の攻撃は絶対バリアを張るかかわすかしますよ。


◆リーン=リィズ=ラードナー
リン姫は生身での戦闘は近接で中国拳法ってイメージが強いですね。
でも、それは違って中国拳法はほとんど使いません。
弱い人間相手なら別ですが、セラ相手には使える代物ではないです。
中国拳法は流れるように何発も攻撃を入れるような連続攻撃が主体です。
普通の人ならその連続の中の1発で軽く死ねますが、セラだと肉体強化してる分、喰らってもほとんどノーダメージです。
せいぜい、気(魔力)をモロに叩き込む発勁ぐらいですね、効くのは。
といっても、相手はセラ。
同じように超人的な身体能力を持ってるので中国拳法自体を喰らってはくれません。
セラの大半は遠距離型なので、接近するのも困難なはずです。
近づいた分だけ相手も離れるでしょうし、同等の能力者ならリン姫の動きにもついてこれます。
等の理由でセラ相手に中国拳法を振るうことはないですね。


リン姫は防御型です。
結界魔法でバリアを張り、相手の攻撃を防ぎつつ攻撃を行います。
攻撃より守りを重視する傾向があり、攻撃を中断して攻撃をかわしたり防いだりする感じ。
攻撃時は攻撃魔法を5つぐらい常時ぶっ放してます。
射程は500mぐらいかな。
気配感知に優れており敵が隠れた場合、じっと動かず敵の気配を探します。
まぁ、セラは魔力が駄々漏れなので居場所探知しやすいんですけど。
魔力漏れを完全にゼロにできるセラもいますが、大抵のセラは魔力が漏れてるしそれに気づいてるんで隠れることもしませんね。
普段の傲慢な態度から裏腹に戦闘時は異様に冷静です。


◆ステア=ランシー
ステアは幻術型です。
サイキック…超能力系の魔法なので、主にトリッキーな戦い方をします。
ステアは幼少時より魔法の訓練を受けていたので、魔法スキルはかなり高いです。
ただ、キサラ程強力な破壊力を持つ魔法を使えるわけでもなく、リン姫ほどの高密度なバリアを貼れるわけでもありません。
使える魔法の種類が多いと同時に一度に多くの魔法を使えることが彼女の強みですね。
一回の攻撃で10発程、指1本につき1発、魔力を込め、撃ったりします。
ようは1回攻撃するのに10の球が飛んでいくわけです。
敵の攻撃はほとんど回避でどうにかします。
元々動き回るキャラなんで、常に飛び跳ねてかわしたり。
幻影等、幻を生み出して相手を翻弄したりもします。


◆キサラ=セルエル
キサラは攻撃型ですね。
基本的には炎だけです、使うの。
攻撃の炎、守りの炎と使い分け、敵の攻撃も全部炎で防いだりします。
元々大火力で攻撃性にかなり長けているので、使い方次第では守りにも使えるようです。
普通の人には原理も分かりませんがね、衝撃波を炎で防いだりするやり方は。
世界一の炎使いにはできてしまうようです。
ただ防御面はそこそこでしかないんでしょうけど。
超攻撃力を誇る炎攻撃で攻撃される前に倒すのが彼女の戦い方ですね。


◆コリン=アージュ
コリンは催眠、罠型です。
みんなのフロア大戦、狂気の肝試し編見てもらえば早いですが、薬を駆使して戦います。
毒や麻痺だけでなく、幻を引き起こしたり、精神に異常をきたさせたりもできます。
この手の戦略タイプは複数の仲間がいると真価が発揮できます。
メインの毒はいかにして相手に与えるかですね。
彼女の毒は相手がセラだろうと関係なく死ねます、それだけコリンの毒は凄まじいです。
解毒しようにも毒使いのコリンの結晶とも言える代物なんで不可能に近いです。
戦闘中に毒を与えるのも不可能に近いことですけどね。
戦闘じゃなく、日常生活内も含めて殺しあいさせるとかなり強いでしょうけど。
1対1の戦闘に関してならセラとしてはかなり弱い部類なんじゃないでしょうか。


◆el
elは罠型です。
エスタの分身体であるelは身体能力が低く、生身で戦うのには向いてません。
キサラ程の大火力もリン姫程のバリアも繰り出すことが出来ず、ステアみたく動き回って戦うと相手を見失う恐れもあります。
地の利、建物などを生かして隠れ、相手の出方を伺った戦い方をするでしょう。
その上で、至る所で罠を張り、襲い掛かる敵を迎えうつ…と。


◆雛火かぐや
かぐやはセラで唯一の接近タイプです。
これは5年前、リン姫に負けるまでは剣士として活動し、そこから修行しヘヴンズクラスの魔法使いになったためで、単純に魔法使いとして未熟だからです。
使える魔法の数もセラにしては異様に少なく、高度な魔法なんかはまだ使えません。
これからに期待しましょう。
さて、肉体強化は魔法使いにとって初歩の魔法です。
魔法を身体に張り巡らせるだけなんで、魔法を外に出す行為より簡単ともいえます。
かぐやはその肉体強化魔法を可能なまで発動させ敵に襲い掛かります。
多分、一番相性が良いのがリン姫の防御型でしょうね。
守り重視相手なら攻撃しやすいですから。
幻術型だと幻相手に手も足も出ずだし、キサラの超攻撃は防ぐ術もないし。
ラキオードが近接タイプだったのも操ってる彼女自身が遠距離不得意だからなのでしょう。


◆デューレ=ランシー
基本的にデューレはステアと同じです。
使う魔法はサイキック系。
兄弟、妹や弟は兄や姉を追いかけたりするもので、デューレもその1人。
姉のステアがサイキック系を扱い、それを見て真似したわけです。
ただ、姉ほど上手には使いこなせません。


◆エリア=リッテ=ルナリウス
分析型能力者ゆえ、罠型ですね。
まずは敵から大きく距離をとって敵が繰り出してくる攻撃を回避に徹する。
そして、敵能力を分析し、迎撃の罠を張る…とそんな感じですね。
コリン同様、仲間がいることによって本来は力を発揮するタイプです。
というか後方支援型ですし。オペレーターが戦うようなもんですし。
ステア、デューレと共に訓練を受けているため、戦闘自体はこなせますが1人で戦うのには適してはいませんね。
彼女の分析能力も機械いじりという趣味から来て、デューレとのラブラブ共同生活で発展させたでしょうから、なお人と組むことによって真価を発揮するものかと。
el戦では割とあっさり負けますが、まぁ当然の結果ですね。


◆ネオン=シャロル
彼女はリン姫同様防御型。
バリアで身を守りつつ攻撃するというリン姫にかなり近い戦い方をします。
治癒魔法も使えますが、回復なんてダメージ食らわないと使いようもないし、そもそも進んで痛い思いするような戦い方をする人なんていないでしょう。
回復魔法も使えるけど、回復しなくても良いような戦い方をします。
彼女のおかしいところはセラで最も後ろ向きな性格なのに魔法の才が凄いところ。
リン姫にも劣らぬ才を持っています。
治癒系魔法使いなのに水を扱いセイオーンを完全に使いこなせるのもその才の影響ですね。
何気に攻撃魔法も防御魔法も普通に使えたりします。


エスターシャ=ローネ
究極兵器エスターシャ=ローネ。
かつての古代の戦争を勝利に導いた存在。
様々な魔法を使え、ゴーレムさえも凌ぐ力を持つ…。
というわけで、彼女と次のシルフィは強さの桁が違います。
ネオン戦ではセイオーンをぶっ飛ばした挙句粉々にしてしまいましたが、セイオーンより強いです。
他のセラだって瞬殺間違い無しでしょう、強いです。
彼女の戦い方はごく普通に魔法を一発撃つ…それだけですね。
それで、相手は死んでます。
まるで手品のようで遠くから見てもエスタの魔法攻撃は見えません。何が起こったかわかりません。
回避も不可能です。
超高度な彼女やシルフィの魔法を捉えるには魔極の瞳を発動させる必要があります。


相手がシルフィだったと考えた場合、シルフィはさらに上をいっちゃうんでどうあがいても勝てないわけですが…。
エスタもシルフィも戦闘経験というかプログラムが可能な限り入っていますんで、経験値は共に同等です。
どちらも最小限の動きで敵に最大のダメージを与えられるようにと完璧な動きをとるわけですが、ポテンシャルがシルフィの方が高いのでどうしても上を行ってしまいます。
シルフィには絶対勝てない。シルフィ以外は瞬殺…ってとこですね。
ただ、シルフィには想いを寄せているので、敵対しなければ負けはしないでしょう。(勝ちもしないけど)


◆シルフィン=アビス
エスタの項に書いてありますが、もう最強です。
究極兵器として創られたエスタの後に、さらに改良を加えて創られた存在。
エスタと共に古代の戦争を勝利に導き、後に暴走、封印されてしまいます。
あまりにも強いため、ゴーレムにも自分の力を最大限に発揮できるようにという条件を下すほど。
早い話、第2部最終決戦のラスボスゴーレムはそのままシルフィの強さです。
ええ、まだ目を閉じた状態なのにエスタの乗る精霊ゴーレムを圧しちゃってますよ。
目を開いて魔極の瞳を発動させたらどれほど強いのか…。


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と、こんな感じで。
だいたいセラは遠距離型です。
というか遠距離ばかりなんで遠距離型と呼ぶのもどうかと思いますが、遠くから魔法を繰り出してくる、幻術を使ってくる、罠を張っている、そんなやつを相手に接近戦を仕掛けるのは自ら死を招くようなものですね。
ゴーレム戦だと、ゴーレムは大きいし当てやすいので接近戦もまだ可能です。
攻撃喰らっても再生するという安全性も付いてきますしね。
人よりはるかに大きく重いその身体からは強力な攻撃を繰り出すことも出来るでしょうし。
生身で強さを研究していくとどうしても近距離より長距離攻撃の方に寄っちゃいますね。
これは現実に軍隊とか見ててもわかることだけど。
セラ達も自然とそれを理解して使うようになったのでしょう。