kanariya022006-04-12

最近このブログでは戦闘話について取り挙げてます。
スーパーロボ*フロア大戦もゴーレム姫も戦いを扱った代物なんで、こうした話題が多いのは必然といえば必然なわけですが…。
で、おさらいというか、知られてないかもしれないんでゴーレム姫に出てくるセラやゴーレムの戦闘スタイルというものを扱ってみようと思います。
今回はゴーレム編です。


ゴーレムは操者、セラが操るもの。
だから、セラと連動して動きますんでセラと切り離すことは出来ません。
ので、セラの能力も取り入れて解説します。
で、折り折り〜


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第1部


◆イリアレウス
飼い犬として形成されたゴーレム。目的がペットなのでゴーレムとしては最弱の性能を誇る。
遠距離用の武器なども無く、完全な接近型。
リン姫の持つ超反射神経と動体視力で敵の攻撃を回避、あるいは結界で防ぎつつ敵に近づき、爪で切り裂く。
リン姫の戦闘センスによって初めて力を発揮するゴーレムである。


◆シルキーメール
妖精型ゴーレム。これも戦闘用ではないが、幻惑効果とイリアレウスより大きい分耐久性も高く、若干は戦闘向き。
幻惑効果で敵を翻弄、決して近づかせないようにする。
そうして、風を用いた攻撃で一掃するというスタイル。
もし接近された場合、4本のアームで敵を捉えショックウェーブを零距離で叩き込み、大ダメージを与えつつ敵との距離を再び離す行動に出る。


◆ウェルヴァニラ
竜型で戦闘向きのゴーレム。
戦闘方法は完全な移動砲台といった感じ。
空から遠くの敵を炎で攻撃する。
視界にも入らないぐらいの長遠距離からの攻撃が可能で、敵と距離をあけて戦うことが多い。


◆セイオーン
水の都を守るために形成されたゴーレム。故にかなり戦闘向き。
超巨大な海蛇なため、湖から出られないが、水の都を守る存在なのであまりそういうのは関係ない。
津波を起こしたり、氷を吐いて攻撃する。近づいてきた敵は飲み込んだり、噛み付いたりと。
動きは遅いが、表面は硬い装甲と高い耐久性を持つために回避行動をとる必要もあまり無い。


◆フローネリア
毒作りのために形成されたゴーレム。戦闘向きには作られていないが、能力上戦闘にも適している。
無数の毒ビット、プロテクション・ビーを使用し、四方八方からビット攻撃を展開。
ゴーレムにさえ効く毒で、一気に敵を撃破するタイプ。
しかし、攻撃面は優秀だが、守備面は弱く小型故耐久性が低く、すぐに撃破されかねない。


◆アズトシェイル
全てを破壊するために形成されたゴーレム。かなりの戦闘型。
光を用いた攻撃、ビームやレーザー等を主武器とする。
光速で襲い掛かるその光線攻撃は回避が非常に困難で、近づく敵を全てなぎ払う。
全てを破壊するゴーレムだけあって広範囲を一掃する光武器も使用、王都を破壊し尽くす。



第1部は非戦闘型が多いですね。
元々日常生活を送る上で共に生活をするためにと形成されたゴーレムが大半です。
こういう面から考えてもセイオーンやアズトシェイルのような戦闘型が強いのは自然なことですね。
リン姫も良い具合にイリアレウスを進化させていったから良いものの、いきなりアズトシェイルみたいなのと出くわしたら話にもならないでしょう。


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第2部
第2部ではリン姫、elを迎え撃つ性質上自分に有利な状況化で戦いを仕掛けて来るものが多いですね。


◆イリアレウス・エンプレス
イリアレウス第3形態。シルキーメールとウェルヴァニラを取り込んだだけあってかなり戦闘向きでバランスよくなっている。
シルキーメールの幻惑とウェルヴァニラの火炎砲を使えるようになったため、遠距離からの攻撃も得意。
空から炎を吐き、相手の攻撃は幻惑でかわすという戦闘スタイルとなる。
近距離時には、アズトシェイル戦では炎と闇の力を全力でぶち込む「火神・煉獄の牙」を使用。圧倒的火力でアズトシェイルを焼き尽くす。
ラキオード戦では「不知火の舞」という新技、炎の舞を使用。攻防一体の技で、ラキオードの攻撃を防ぎつつ攻撃を入れる。


◆セイオーン・レーン
セイオーンの進化形態。リオ・パレスに殴りこむために海蛇セイオーンとは異なる形に形成されたもの。
しかし、本来作ろうとしていた精霊型ゴーレムの形成に失敗し、この姿となる。
対大型ゴーレム用のボイス攻撃を備えている。
また、水や氷を扱い、巨大なランスや氷の矢を雨のように降らせることも出来、大型ゴーレムを相手に本領を発揮する。


◆ドレッドアイ
エリア開発の新型ゴーレムでクラゲの姿をしている。
都市殲滅型で、大都市を一掃するような広範囲攻撃が得意。
攻撃方法は無数の触手からのビームと、真下へ落下させる魔法爆弾の二つ。
王都戦では、リン姫相手に王都を人質に取る形となり、一方的な攻撃を仕掛ける。


◆ラキオード
かまいたち型ゴーレム。小型ながら俊敏かつ強靭な脚力、そして鋭い刃の尻尾を持つのが特徴。
刀尻尾からは真空の刃が放たれ、遠くの敵にも攻撃することが出来る。
(シルキーメールのウインドカッターと似たようなもの)
強靭な脚力を利用し、リン姫との戦いでは空中要塞内の柱を横飛びし、空を飛ぶイリアレウスにも攻撃を仕掛ける。


◆クリスリエネ
マンモス型ゴーレム。都市殲滅型ゴーレム。
その巨体を生かし、あらゆるものを踏み潰す。
el戦では狭い迷宮内へ誘い込み、動くのも困難な密閉空間での戦闘を仕掛け、elを苦戦させる。
超重量と巨体で地震を起こすことが可能。また、その影響で耐震能力も備え、セイレーンのボイス攻撃も効かない。


◆ネーデリアス
魔人型ゴーレム。暗殺型ゴーレム。
炎で空間を支配した後、姿を消し、闇から仕掛けるという暗殺型。
本体から切り離された鋭い爪を持つ両腕で四方八方から襲う。
操者の魔力を否応無しに奪い、死の危険すらも感じさせる。キサラの精神支配の鍵でもある。


◆ウインザード・セイオーン
セイオーンの模倣ゴーレム。能力もセイオーンと同じ。
水上戦、エスタ本体を巡っての結界争奪戦となる。
攻撃方法はセイオーンとほぼ同じ。そのためかelが相手とあって攻撃はかわされることが多い。
しかし圧倒的な再生力を誇り、elを魔力切れに導く。


◆ヴァンヒューラ
キメラ型ゴーレム。
キメラ特性、融合能力を持ち、操者の力を最大限に引き出すことが出来る。
ゴーレムより強いシルフィにとって生半可なゴーレムなど不要…と、このようなゴーレムにした。
他のものがこの能力を使用した場合、初期イリアレウスがせいぜい。
しかし、最強の究極兵器が使用すると精霊型ゴーレムにも匹敵するものとなる。
攻撃方法はシルフィの持つ魔法なんでも使用。攻撃するのに適した部類として火水風雷等を多用するところだろうか。


第2部では世界征服を狙うセラ集団…ということで、そのゴーレムは攻撃的なものが大半です。
新型だとかを抜きにしても、アズトシェイル級やそれ以上が出てくるのも頷ける話です。
で、リオ・パレス陣は自分の土俵で戦うパターンがほとんどです。
それでも1対1なのは因縁があり、サシで戦いたいってのがあったからでしょうし、なにより仲間を巻き込みかねないゴーレムが多いからですね。
都市殲滅型や暗殺型なんかは明らかに仲間を巻き込みますし、1対1を望むのも普通です。
こんなリオ・パレスを相手にリン姫、elが順調に勝ち進めたのは理由があります。


リン姫は順応性の高さゆえ。
第1部の時からそうですが戦ってる相手の攻撃がどんどんと見え始め、戦い始めはまるで見えなかった攻撃が最後には目を瞑ってもかわせるようになる…そんな感じですね。
戦ってる最中に進化していきます、姫は。
ただ、これは相手も順当に出てきたからってのもありますけどね。
かぐや→キサラと実力をつけるのに丁度良い順で来たからで、もしかぐやより先にキサラと戦っていたらリン姫は負けていたでしょう。
かぐや戦で成長していたからこそキサラとも戦えるようになったのです。
炎使いで炎のゴーレムのキサラ&ネーデリアスにはイリアレウスの炎攻撃は効きませんからね。かなりのハンデを背負うことになりますし。
ちなみにラキオードは最後、ネーデリアスに突き刺され燃やされてしまいますが、あれは当然イリアレウスに食べられないようにするための対策でもあります。
キサラが煉獄の牙を知らないはずも無いんで、イリアレウスが進化しないようにとやった処置ですね。


elの場合は敵がいずれも大型ゴーレムだったからです。
セイレーンの武装は対大型ゴーレム用のものが多く、見事に敵は大型だらけでした。
分身体であるelは身体能力が低く、戦闘経験でカバーするタイプなのですが、そうなると動きの早い敵には不利です。
ラキオードやネーデリアスのような高度な反射神経が必要となる敵と出会っていたなら負けていたことでしょう。
それでもネオン戦では敗北スレスレまでいきましたし、彼女が有利だったとは言えませんね。


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と、まぁこんな感じで。
人型でないゴーレムは形態が攻撃方法に直接絡むものがほとんどです。
大型マンモスならその巨体を生かした攻撃をしますし、かまいたちなら逆に俊敏な動きと刃の尻尾で攻撃します。
どれもこれも、自分のゴーレムの特徴を最大限に生かしてることは間違いなく、また皆それぞれ違うスタイルの戦い方を持っています。
ロボットモノは単純にビームライフルのような遠距離攻撃とビームサーベルのような近距離の2つに分けられがちですが、このゴーレムにはあまりそういう分類はありません。
短所があってもそれをカバーできるだけの強い長所がありますからね。
なくても、この連中は地の利を生かしたりして弱点を打ち消したりします。
こういう風に、様々なスタイルのユニットとそれを生かす場面というのを考えるも楽しいし、是非やってみてください。