kanariya022006-04-02

風呂敷話が出てるのでそれも含めて、物語を作ることを今回と次回、語ってみます。
これは私の独断、勝手な意見なのでそれも踏まえてお読みください。
無論ゴーレム姫を用います。


ゴーレム姫は3部作です。
今やってるのは第2部。
で、こういう3部作ってのは最近の映画やアニメではよくありますよね?
なぜこんなやり方をするのか…まぁ、ロード・オブ・ザ・リングのように別に3部作にする必要無く1作にできるものは省きましょう。
大抵は1作目を作り、それが大人気だったから続編制作が決定してます。
これは最近のアニメ、例えばローゼンメイデンとかリリカルなのはなんかもそうですね。


1部完結、この手のパターンのメリットは話が一段落してるところです。
その上、1部の時点で完結してるということは話が綺麗にまとまっており、第2部開始時にはすでに物語の基本説明がなされてます。
で、第2部は好きなようにさらにグレードアップできてしまう…そうなるわけです。
第1部で世界構築ができてるので制作側も世界観やキャラクターを把握できてます。
だから第2部はかなりのびのびと良い話を作れると。


逆に壮大な世界を最初から作るとかなり大変です。
物語の全体像も把握しにくく、序盤から数多くのキャラが出てくるのにそのキャラを生かせない…そんなことも出てきます。
これが難しいところですね。
キャラの個性も把握できにくいので多くのキャラを上手に動かすのは難しいです。
機動戦士ガンダムとかがこの系統でしょうか。
上手に動かせればガンダムみたく問題ないです。
でも、やはり相当難しいですね。
ロボット物はキャラに加え、ロボットという要素があります。
キャラの扱いにロボの扱いもあるわけで、2倍大変です。
この辺注意しないといけません。


また、キャラにはそれぞれ見せ場が必要です。
かっこいい戦闘シーンじゃなくても、おちゃらけたシーンなんかでもOK。
そういう場面もキャラが多いと大変ですね。
このキャラはこの場面で活躍する…そういうのもしっかり考えていかないといけません。


こういうことからしても最初から壮大なモノを作るのはお勧めできませんね。
始めは完結まで簡単に出来る短い話を作ることをお勧めします。


また、風呂敷ですが、物語の謎はやはり明かしておくべきです。
映画、ドラマ、アニメ、漫画、小説など物語を扱ったものは世にたくさんあります。
それらを見て、自分がどう感じてるか…で重要かどうかわかると思います。
私的にはどんな作品でも出来る限り謎は解消されてますね。
やっぱ見てる側のことを意識して作ってるからでしょうか。


まぁ、とはいえ、伏せておいてよい謎もあります。
例えばギャグなんかだとギャグのために宇宙人が突如現れたりとか無茶苦茶な内容だったりします。
推理物は主人公の行く先行く先殺人事件が起きるし。
こういうのは作品上の都合、どうしようもないこと…というよりはそんな部分どうでもいいからって感じだからですね。
見る側読む側も割り切ってる点ですし、あまり気にしません。
ロボ物だと、異常なほどハイテクノロジーな兵器が開発できる…とか、ロボが人型であること…とかですね。
いちいち誰かが説明したりもしないでしょう。
作品独自の設定、キャラの行動等はちゃんと把握して明かすようにした方がいいでしょう。


こういう風呂敷も上で書いた3部作とかと大きく影響があります。
始めから壮大な話を描くのと1部という小さい話を描くのでは風呂敷の包みやすさが大きく違いますから。
壮大な話のものは複雑な仕組みを何重にも絡ませる感じになるし、キャラの動向などやることなすこと意味不明になりがちです。
特に問題なのが時間という概念ですね。
多くのキャラを動かす中で、誰が何時動くのか…勿論そういうことも考えなければならないわけですが…もうこの時間という概念が入ることで頭はぐちゃぐちゃになるでしょう。


また、キャラ設定にも大きな問題がありますね。
例えば、同等の強さを持ったようなキャラが複数出てくると立ち回りが物凄く難しくなります。
味方キャラが4人。A=B=C=D と同じ強さの者がいるとして、これと戦う敵を出すとします。
これだと、Aが敵に圧され、Bが敵を圧すなんていう戦闘も描きづらいです。
これは味方だけじゃなく敵にも言えることですね。
敵連中がどいつも同じような実力、四天王とかそんな感じのですね。
これだと、「四天王の最初の一人を倒す=残りの3人も倒せる実力がある」ということであり、話を盛り上げにくいです。
キャラの強さ、ユニットの強さというのはアンバランスにして強弱を露骨につけたほうが動かしやすいです。


まだ色々扱うネタはありますが、ひとまず今回はここまで。
次回もお楽しみに〜