kanariya022006-03-10

今回は、スーパーロボ*フロア大戦外伝を提供します。
嘘です。
え〜、私が以前書いたフロア大戦の外伝的ネタのお話ですね。
それを披露します。
題して『みんなのフロア大戦』…です。
シリーズ化するようなしないようなそんな感じのw
何人かキャラの性格間違ってるのもいるけど、その辺には目を瞑って呼んでいただければと思います。
ちなみに、ギャグです。


今回は前編。
前・中・後の3編で構成されてるんで、今回だけじゃ完結しません。
長いですよ〜、心して読んでください。
では、折り返しにします。


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−炎のドッジボール


クラノス 「ドッジボールだと?」
岩城 「そうだ、親睦やチームワークの強化、それと各自の能力を把握していただきたいと思い提案した」
バニ 「へぇ〜、面白そう〜!!」
ネネコ 「ねぇ、ドッジボールって何?」
ラビ 「ドッジボールってのはボールを投げて相手に当てる球技なの」
ネネコ 「ふ〜ん、面白い?」
バニ 「面白いよ〜」
ネネコ 「へぇ〜、やりたいやりたい〜」
ジャッキー 「なんで、ドッジボールなんだよ?」
マックス 「なんでもルールを知らない初心者でもプレイできるかららしいですよ」
ヘレナ 「いい大人がやるのも恥ずかしいわね…」
江藤 「ううむ…こんなことしてる場合でもないと思うが仕方ないな。大広間にて試合を開始する。各自準備が終了次第直ちに向かえ!!」
マックス 「…なんだかんだいってやるんですね」
南田 「まぁ、今回のテーマですからね。これやらないとどうにもならないし…」


烈火 「けっ、馬鹿らしい。そんなもんやるかよ」
ミコト 「あっ、待ってください烈火さん!!」
烈火 「なんだよ?」
ミコト 「やらないんですか?」
烈火 「やらねぇよ」
岩城 「ふん…、勝つ自信が無いのか?」
烈火 「何!?」
岩城 「ボクシング以外では勝てないから逃げるのか?と言っている」
烈火 「なっ、何言ってやがる!!そんなわけねぇだろ!!!」
岩城 「ふっ、なら見せてみろ、でないとお前は腰抜けだ」
烈火 「くっ、わかったよ。やってやるよ!!」
岩城 「それでいい」
烈火 「ふんっ!!」
ミコト 「烈火さん…」
ミコト (この人、もしかして物凄く乗せられやすいんじゃあ…)


イールク (ドッジボールか…これならボクでも少しは目立てるかも…)
密かに熱意を燃やす男がいた、たった一人で…。


ゲイル 「…キリト」
キリト 「はい、ゲイル先輩」
ゲイル 「がんばれよ」
キリト 「先輩は出ないんですか?」
ゲイル 「ああ、人数制限でな。俺の分までがんばって来いよ」
キリト 「は、はい!!」
気合が入ったのかダッシュで試合場へ向かうキリト。
ルシーエ 「キリトさん、気合入ってますね」
ゲイル 「ああ…、がんばって欲しいもんだ」
ルシーエ 「あの、…ただのお遊びでは?」
ゲイル 「……おそらく命の危険すら感じさせるやつがちらほら混ざってるだろうからな」
ルシーエ 「え?」
ゲイル 「がんばれキリト」
ルシーエ 「…………」
先の展開に嫌な予感を感じずにはいられないルシーエであった。



−試合会場、大広間


○赤組
紅堂烈火
ミコト=クロムウェル
ジャッキー=フランツ
キャス=井更=トライトンズ
マーク=オーキス
ひみろ
イールク=ブラニ


○白組
キリト=シロガネ
ホフル=クサナギ
アヤメ=マサカゲ
南田竜時
リーン=リィズ=ラードナー
ネネコ=クローネル
エルティーネ=F=ベルジェ


リン姫 「……なんで妾がこんなことせねばならんのじゃ?」
アヤメ 「ええと、お姫様のデータが一番不足してるらしくって…少しで良いから付き合ってください」
ホフル 「お前は強いからな。入ってくれると助かる」
リン姫 「下らんな。というかお前もやる気とは…馬鹿か?」
ホフル 「……………」
アヤメ 「まぁまぁまぁ、ちょっとした遊びだから…ね!」
ひみろ 「ふっふっふ!!リン姫、ようやくお前と決着がつけられ……って」
ひみろの話を聞かず、しぶしぶポジションにつくリン姫。
ひみろ 「人の話を聞け〜!!!」
ラビ 「ひみろは気合入ってるね〜」
バニ 「姫様出てるもんね。向こうは相手にしてないけど…」
ラビ 「でもやりたかったな〜、ドッジボール…」
バニ 「私も〜」
りゅい 「けっけっけ。お前等が入ると試合がぶち壊しになるからな」
バニ 「どういうことよ〜」
りゅい 「そのまんまの意味だぞ」
ラビ 「う〜」
セフィー 「気にしない。私達はひみろの応援を…」
りゅい 「そういうことだ」
バニ 「うい〜」


マックス 「というか…なんで俺達なんですか?隊長は!?」
ジャッキー 「あの野郎、やりたくないから俺達に押し付けやがった!!」
ヘレナ 「それは違うと思うわ」
キャス 「え、違うの!?」
ジャッキー 「なんだと!?何が違うってぇんだよ?」
ヘレナ 「隊長はね…かっこ悪い姿を見せたくないのよ」
キャス 「…………」
ジャッキー 「…………」
マックス 「見も蓋もないっすよ、それ」
南田 「…………」
南田 (ウチの隊長も同じだ…きっと、いや絶対に同じだ)


イールク (がんばろう!!少しは目立たないと!!!)
相変わらず一人志低い闘志を燃え上がらせるイールク君。


メグミ 『実況は私、メグミ=ゴールドマンが致します!!』
ピーーーッと試合開始の笛が鳴る。
メグミ 『試合開始です!!!』
試合開始、ボールはリン姫の手からスタートする。
メグミ 『おーーーっと、ボールを持ったのは今試合最有力候補のリーン姫様だぁ〜!!!』
シム 「…あいつ妙にテンション高いな」


リン姫 「これどれぐらいで投げればよいのじゃ?」
アヤメ 「全力で投げちゃって良いわよ」
リン姫 「そんな力で投げたら余裕で人死ぬぞ?」
アヤメ 「そ、そう…」
ホフル 「3割で投げろ」
アヤメ 「さ、3割って…」
リン姫 「…わかった」
メグミ 『お〜っと、3割宣言!!そんな力で本当にちゃんとした球が投げれるのかぁ〜!?』
リン姫 「行くぞ」
たいした構えも取らず、さっと投げる。
『ビューーーン』
ボールはビーム音を鳴らし、レーザーの如き直線軌道を描き、飛んでいく。
『ガシャーーーン』
ボールはなんと壁にめり込んでいた。
プスプスと煙を上げるボール。
『シーーーン』
当たった位置のすぐ横に立っていたシルビアはまるっきり反応できなかったようで、恐怖で座り込んでしまう。
開始早々沸いていた声援がいきなりストップし、皆一言もしゃべらない。
というか、口に出来ない。
リン姫 「悪いな、手元が狂ったようじゃ。次はちゃんと当てるようにする」
対応できない周囲。沈黙が続く。
ホフル 「悪かった。言い間違いだ。次からは1割で頼む」
アヤメ (…全力で投げてたら偉いことになってたわね)


南田 「あの…今すぐ抜けたいんですけど…」
ジャッキー 「ふっ………俺腹の調子が悪くって、ドッジやれねぇ」
命懸けのドッジボールだということにようやく気づいた一同。
出場メンバーの何人かはいかに抜け出すかを考え始めていた。
クラノス 「駄目だ、ちゃんとデータを取るまでリタイアは許されん」
ジャッキー 「おい、待てよ!くそぉ、お前がやれってんだよぅ!!」
マックス 「これじゃあ、データ取る前に死ぬっすよ…」


キャス (まだ、外野の方が安全だよね)
そう考えたキャスはあることを思いつく。
ボールは現在キリトに。
投げるキリト、ボールはイールク目掛けて飛んでいく。
イールク 「よしっ、これを取れば…」
必死で緊張をこらえ、ボールに備えるイールク。
と、イールクの前にキャスが飛び込んできた。
イールク 「えっ?」
キャス 「きゃっ!」
どこかわざとらしく悲鳴を上げるキャス。
キャスの体にボールが当たる。
メグミ 『キャス選手、アウトォーーーー!!!』


−キャス=井更=トライトンズ→アウト


キャス 「あっちゃ〜、アウトだ〜。外野回るね」
ジャッキー 「おいキャス公、お前今わざとボールに当たっただろ?」
キャス 「はて、なんのこと?」
ジャッキー 「ふざけんな、どう見たって当たりに行ったじゃねぇか!!!」
キャス 「あれはたまたまだよ」
ヘレナ 「ジャッキー、そんなに攻めない」
ジャッキー 「ちっ……」
納得がいかないジャッキー。
外野へと回るキャスはにや〜と笑みを浮かべていた。
マックス (なるほど…)
南田 (…ああいう手もあるのか)
どうやら真似を考えてるやつもちらほらいるらしい。



さぁ、勝負はこの先どうなるのか!!
…続く。