kanariya022006-03-05

引き続き、ゴーレム姫の話を。


古代と呼ばれる時代にも戦争は行われ、様々な兵器が生み出されました。
その兵器の代表、ゴーレム。
今回はゴーレムについて取り扱います。


古代に行われた戦争、その中でゴーレムという兵器は開発され、投入され…
やがて戦争が終わると共にその大半は姿を消してしまいました。
しかし、全てが…というわけにはいかず、影で残りつつけたモノ…。
また、古代の遺跡を守るために残されたモノ…。
他になんらかの理由で残されたモノもあるでしょう。
そうした理由でゴーレムは何体か残し、後に受け継がれました。
やがて、時代は過ぎ長き時を経て、今の世には6体にまで減少したとされています。
国に保管されていたモノ、ゴーレム使いの一族に代々語り継がれているモノ、遺跡で静かに眠り続けるモノ、そうしたものが残り続けたのです。
リン姫達はそれぞれがそれぞれ、生まれや境遇…様々な理由の元でゴーレムを見つけ、契約を交わします。



「ゴーレムはあなたの望むモノへと姿を変える」
ゴーレムは契約時、契約を交わした者の望む姿へと変化します。
それは、本人の想像力次第でいかような形にもなりえるというもの。
リン姫は8歳の時、犬が飼いたいという希望を持ち、城の中で見つけたゴーレムと契約。
結果、ゴーレムは飼い犬の姿となりました。
他のセラ達も同様、各々の理由の元、その姿へと形成させています。


ゴーレムは兵器として作られたモノ。
なぜこのような形態変化を導入したのでしょうか?
勿論、操者が扱いやすい兵器になるように…という理由も含まれているかと思われます。
しかし兵器以外、私生活でも共に暮らせるように。
平和のためにも使えるように…というのが開発者の願いとしてあったのではないかと。
なんせ、この古代の人々はのんびり平和好きな究極兵器を作り出したぐらいですから。


さて、このゴーレム、単に都合のよい兵器ではありません。
異常クラスの魔力がないと契約できないのです。
ゴーレムの動力源は魔力ですから。
ゴーレムを動かせる人とだけ契約が出来る仕組みになっています。
それはつまり、魔力がない人からすればまったく意味の無い存在。
使える人を限定する兵器ということです。
車はあるけど、ガソリンがない。
ガソリン持ってる人は世界で極わずかって感じですね。
車のない世界で、車を乗り回すんだから、そりゃ早くて快適なことでしょう。
セラ達はそんな感じですかね。
自分勝手で自信家が多いセラですが、なぜそうなのか?
この辺で、なんとなくわかるんじゃないでしょうか。